
い草でつながる、日本文化の今と未来|体験ラボ開催レポート
[2017年10月1日 07時41分]
「文化」は、日々の積み重ねから生まれる
日々の積み重ねが、やがて文化になる。
実は、僕が大好きな畳も、そうやって日本独自の文化として根付いてきました。
なぜなら、畳には本当に届けたいモノ・コト・ココロが詰まっているからです。
だからこそ、僕たち佐野疊屋の仕事は、それを“伝わるカタチ”にすることだと思っています。
博多で開催! い草まみれの体験ラボ
そして、2017年9月30日。
福岡県中小企業センターさん、株式会社アジアン・マーケットさんの全面協力のもと、
博多リバレイン1F「HAKATA JAPAN」さんにて体験ラボを開催しました。
今回のテーマは、「い草を五感で感じる」こと。
畳づくり、しめ縄づくりを通じて、参加者の皆さんにい草の魅力をたっぷり体験していただきました。
まずは畳の「素材」と「工程」を知ってもらう
最初に行ったのは、畳づくりの工程の説明です。
しかし、ただ畳を縫うだけではありません。
その前に、大事な素材であるい草がどのように生まれるのかをお伝えしました。
つまり、畳という文化は、い草の栽培・加工という土台があってこそ成り立つのです。
このように、実際に畳を縫いながら素材と向き合うことで、参加者の皆さんにも畳の奥深さが少しでも伝わったのではないでしょうか。
手縫い畳体験に、驚きと笑いが!
次に、実際の畳縫い体験へ。
滅多に触れられない手縫いの作業に、参加者は大盛り上がりでした。
たとえば、畳が思っていた以上に硬く、縫うのが大変だったという声も多数。
さらに、あるお子さんの集中力が凄まじくて、「前世は畳屋さんだったの?」と聞いたら、見事に無視されました(笑)。
とはいえ、そんなやり取りも含めて、とてもあたたかい時間になりました。
そしてメインイベント、しめ縄づくりへ
続いて行ったのが、無染土い草を使ったしめ縄づくり体験です。
倉井さんの指導のもと、い草をねじってねじって、みんなで素敵なしめ縄を作り上げました。
「これ、新年過ぎたら神社で焼くんですか?」という質問もありましたが、
せっかく作ったものですから、「迎春だけ外して、ずっと飾っちゃいましょう!」とご提案。
い草の抗菌性や消臭効果も長持ちしますからね(したり顔で)。
実際、反響はどうだったのか?
結果として、「超楽しかった!」「雰囲気が良かった!」という嬉しい感想をたくさんいただきました。
細かな説明が全て伝わったかはわかりませんが、楽しさがしっかり伝わったことが何より嬉しかったです。
忘れられない3時間に、感謝を込めて
今回は、10名限定・参加費3000円というイベントでしたが、お子さんも含め13名にご参加いただけました。
そして、皆さんがとにかく積極的で、場の空気も終始ほっこり。
また、東宝ホームさんのサポートや、普段からい草を育ててくださる生産者の皆さまの存在あってこそ、
このイベントは成り立ちました。本当にありがとうございます。
い草が、新たな文化になる瞬間
今回の体験ラボを通して、あらためて思いました。
古き良きものを楽しむことが、新しい文化につながっていくのだと。
だからこそ、これからも「伝わる楽しいカタチ」を模索しながら、
い草という素材を通じて、日本文化を“想造”していきたいと強く思っています。
ほっこりしようぜ。
畳やい草には、人の心を和ませるチカラがあります。
そんな力を、これからもたくさんの人に届けていきたいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!
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